ケーススタディ

この射出成形金型メーカーは、AISI4140、P20、H13工具鋼など、さまざまな鋼を加工しています。11台の機械を使い、ガンドリルで工作物に平均45インチの深さの穴あけをしています。以前の切削油は潤滑性が低く、粘着性残留物が発生するため、切粉が工作物に付着して邪魔になることがありました。その結果、仕上がりが悪くなり、頻繁に手直しが必要でした。

また、既存の液剤にはゴミや汚染物質が蓄積されるため、部品の洗浄が困難になり、クーラント交換の頻度やクーラント消費量が多くなって いました。また、フィルターの目詰まり、プロキシスイッチやレーザーなどの汚れは、機械のダウンタイムの原因となり、作業員は清掃や対応に追われ、生産性の低下につながりました。

同社は、極圧添加剤と植物由来の新技術を独自にブレンドした
TRIM^® E923に切り替えました。これは、最小限の管理で最適なパフォーマンスとトラブルのない機械加工を可能にします。この高品質なエマルジョンは、非常に難しい切削加工においても、工具寿命を延ばし、潤滑性を最適化します。

極圧材料と加工困難材料のために開発されたE923は、いくつかの用途において、従来の重作業用ストレート切削油の代わりに使用することもできます。

3ヶ月の試用期間中、顧客は追加の手直しをすることなく、ドリルの寿命と完成した金型の表面仕上げを大幅に改善しました。TRIM E923は、フィルターの目詰まり、プロキシスイッチへの粘着、レーザーの汚れなどを解消し、生産時間を大幅に短縮しました。また、フィルターの寿命が長くなったことで、フィルターの使用量と関連コストが削減されました。

E923は従来のクーラントに比べて蒸発量が少ないため、補充する量やクーラント全体の使用量を減らし、空気の質を向上させます。さらに、工具寿命も大幅に延び、さらなるコスト削減と生産性の向上につながりました。それに加え、E923は屈折計との互換性があるため、クーラントの濃度をモニターするための他社製の特殊な試験紙を使用する必要がなくなり、さらなるコスト削減を実現させました。

植物性エステルを強化した配合により、顧客の運用のサステナビリティプロファイルが向上しました。さらに、以前のサプライヤーに比べて、 Master Fluid Solutions^®のサービス
とサポートが明らかに優れているとの報告もありました。